大阪城ホール開館 10周年記念タペストリー
「浪華のにぎわい」
(設置日 1994年3月31日)
大阪城ホール南棟入口(ホール事務所横)を入ったロビー壁面には、大阪城ホール開館10周年を記念して制作された、タペストリー「浪華のにぎわい」があります。原図は、湯木美術館所蔵「浪華名所図屏風」で、綴織の技法を使って制作されており、規模もこの種のものとしては、日本でも有数のものです。制作におよそ1年余りをかけて、財団法人日本宝くじ協会の助成を得て、完成することができました。

概要
  ・織組織    本綴織
・寸 法 高さ1.7m×幅7.8m×2枚 (1対)
・重 量 15kg (1枚)
・材 質 本絹、本金糸
・組 織 20枚組織 (幅3.03cm間に緯糸によって作られる畔数)
・密 度 60越以上 (経密度の3倍以上)
・制 作 株式会社 川島織物

綴織とは・・・・ 綴織は機械力に頼らず、緯糸(よこ糸)を職工の指先で一糸・一糸絵を描くように掻き寄せながら織りあげていく全くの手工芸によるもので、デザインの効果を意図通り表現することが可能です。我が国においては、古代より伝わり、大和の当麻曼陀羅や正倉院の御物が有名ですが、明治中期より西欧の著名なタペストリーにまさる優れた創作がなされると共に現代の劇場緞帳にも多くの綴織が用いられています。

<作品解説>  ※文中の「大坂」・「大坂城」は、当時の表記にしてあります。

本図は、かなり横に長い2枚の画面に、北は大坂城から、南は住吉大社まで、江戸時代の大坂での代表的な名所の数々が描かれています。
右隻では、大坂南部の四天王寺と住吉大社の境内が中心に描かれ、生玉社や道頓堀近くの芝居町も併せて描かれています。
また、左隻では、中央に流れる土佐堀川を中心に、それに架かるいくつかの橋をモチーフに描かれています。
併せて、大坂城や天満宮も登場しているのがわかります。
図の中では、大坂北部にある大坂城境内での満開の桜が春を、道頓堀周辺で扇子を手にした通行人や、 タケノコの行商人で夏を、紅葉が秋を、川縁の枯れた芦草が冬というように、それぞれの季節を表現し、当時の大坂の、四季の様子を私たちに楽しませてくれます。
ところで、肝心な大坂のシンボルである大坂城の天守閣が描かれてないのは、1665年(寛文5年)の火事により、焼失したからといわれています。
図中には、実に800人以上のいろいろな職業の人たちが、明るくいきいきと表現されており、当時の風俗や生活を知る資料としても、貴重です。なお、原図は、17世紀末頃の作品と考えられています。



大阪城ホールとは
大阪城ホールは、1983年大阪城公園に、大阪21世紀計画の幕開けイベント「大阪築城400年まつり」のメインイベント会場として、総工費106億円(当時)をかけて建設されました。
大阪城天守閣の北東約500mに位置し、緑と濠に囲まれた中に、だ円形のドーム屋根がひときわ目立つ建物です。

大阪城公園内の建物ということで、周囲の美観をそこなわれないように、いろいろな配慮がほどこされています。まず、ドーム屋根を大阪城の石垣より25m低くおさえています。
ホール建物の周囲を大阪城の石垣と同じ花こう岩約22000個を使っているなど、"自然と調和した建築美"を特徴としています。




ホールオープンにあわせ、国鉄(当時)大阪環状線に新しく、「大阪城公園駅」が1983年10月1日に新駅としてオープンしました。 コンサート開催日には、駅の方が、総動員で整理にあたってくれています。
いつもご苦労様です。




駅からホールまで徒歩約5分で、その道幅は20m、全長300mの直線道で、両側には石積みの上に土盛りし、そこに黒松並木が並ぶ遊歩道になっています。





遊歩道の突き当たりのホール北玄関前には、直径20mの円形噴水池と、その中央に高さ26mのモニュメント照明塔が立っています。照明塔のポール・照明器とも12面体で、夜間照明はもちろん昼間もキラキラ輝いています。
コンサートに来られる時、待ち合わせに利用されるのが、この噴水前です。初めて来場される人に、お薦めです。でも、ピーク時には待ち合わせの人だらけで、逆に見つけられなかったりして。

噴水前前のレストハウス「集い」前には、女性の顔を模した石像彫刻3体は、大阪芸術大学 河合隆三教授の作品で、21世紀計画のテーマ「自由」「創造」「活力」を表現したものです。





ホール西側の周遊路は、普段、ホールの舞台装置等
の搬出入路として使われています。平日の午前中は
人通りもなく、開放感のあるさわやかなイメージが
広がっています。






大阪都市景観建築賞特別賞受賞石碑
1984年度に大阪城ホールが「大阪都市景観建築賞特別賞」を受賞しました。この石碑は、現在、南棟前駐車場横に設置されています。記念碑の側面には、当時使用されていたていた大阪城ホールの正式名称「大阪城国際文化スポーツホール」と刻まれています。




南棟前駐車場横に設置されている「大阪城ホール名称石碑」です。
よくコンサートの後、ここで、来場記念の撮影に使われる所です。石は、石垣に使われているのと同じ花こう岩 です。




大阪城ホールのロゴマークをデザインしたフラッグです。ホールの敷地内に約40本のポールがあります。







大阪市制100周年記念として、ホール事務所前に「くすのき」が植樹されました。







1998年9月30日に北側入口に「大阪城ホール」の屋外サインが設置されました。
大阪空港(伊丹)に着陸態勢に入っている飛行機(左側の窓)からも見えます。
ちなみに、南入口側には設置されていません。










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